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ロシアの漁船拿捕銃撃事件:予期せぬ出来事への瞬間的反応 |
2006年08月16日 |
8月16日早朝、ロシアの国境警備隊の警備船からゴムボートに乗り移った警備隊員が漁民を銃撃し1人が死亡し3人が連行された。武器を持たない漁民の命を奪う行為、非常に痛ましく言語道断である。ゴムボートに乗り移って銃撃したということは、ロシア側に少なくとも死んでもかまわないという未必の故意としての殺意はあったと考えるべきであろう。しかし、この重大事件に対する日本政府の反応がいかにも鈍い。
人間は、何か予期せぬ出来事があったときの初期的な瞬間的な反応にその真意が現れる。本当に怒っている人の反応、どうしていいか分からない人の反応、やっかいなことが起こったと思っているだけの人の反応・・・。今回の日本政府の反応は、本当に怒っている人の反応とは思えない。
アメリカの漁船が同じようにロシアに拿捕、銃撃され殺されていたらどうなっているか。アメリカ政府の対応は日本政府とはまったく違っていただろう。また、日本の漁船が北朝鮮に拿捕、銃撃され殺されていたら日本政府はどう反応しただろうか。瞬間的に強烈に北朝鮮に反発していただろう。
何か理不尽なことをされたときの相手に対する反応で、その相手との力関係が如実に現れる。アメリカに国自体を守ってもらっているという意識が、独立国としての自立心を弱め、アメリカの衣を借りなければ力のある外国に対抗できないという状況になっているような気がしてならない。今後の日本政府のロシアに対する迅速かつ的確な対応を期待したい。

