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社会

大事故の「管理責任」と「経営責任」:JR西日本脱線事故

2005年05月03日

本日、事故現場にJR西日本の社長が献花に訪れた。息子を亡くした母親が号泣し父親や他の家族に抱きかかえながら献花と焼香を終えたすぐ後に、社長が献花し、お詫びの言葉を述べているところが大写しになっていた。目の前で息子を亡くした母親が号泣しているのを目の当たりにして、よく涙が出ないものだと不思議に思った。死んでしまった人たちは「人災」ではなく「事故」で死んでしまった、地震や雷での死亡事故のように可哀想だが仕方がないと考えているのではないか、と言われても仕方がない。しかし、今回の事故は、運転士というより、JR西日本の経営者による「人災」ではないか。

帝人の工場で勤務していたとき「安全はすべてに優先する」と耳にタコができるほど教えられた。作業者がミスをすることによって大事故になるなら、直接の作業者ではなく、そのようなシステムを放置した「管理者に責任」があり、そのような問題があるシステムが少なからずあるならそれを放置した「経営者に責任」がある。作業者が罰せられ、さらに教育という名の締め付けが強化されることで本当に事故は防げるのか。直接の作業者より管理者、経営者の責任が曖昧になってはいけない

東海道線特急に救急隊員がはねられ死傷した2002年11月6日の事故で、当時の社長が現会長、副社長が現社長、また、報道によるとそのときの記者会見で「再発防止に全力を尽くす。」旨の謝罪を現社長と現在の安全推進部長がしているようだ。メンバーのほぼ同じ経営体制で、今回さらに悲惨な事故を起こしている。どうやら、会長、社長の退陣は必至のようであるが、当然であろう。しかし、会長、社長が変わるだけでJR西日本の安全に対する考え方、運転士他の作業者にたいする考え方が変わるとはとても思えない今後発表されるであろうJR西日本の新経営体制に注目したい。



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