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会社は買われるべきなのか:三共-第一製薬合併問題 |
2005年05月30日 |
三共と第一製薬の合併で、村上ファンドから合併反対の意見表明があり、その理由として、『三共は「買う側」ではなく、武田やアステラスに「買われる側」に立ち、より大きな企業再編に参加する方が望ましい』とのことであった。
これは、これまで村上氏が幾度となく主張してきた点で、最近のマスコミにも、三共は武田やアステラスに買収されるべきじゃないかと村上氏と同じ意見が紹介された。この買われる側に回るべきという村上氏の意見は、今回の合併が「三共が主導権をとる、すなわちM&A的買う側に立ったために約1割のプレミアムを第一製薬に支払う」という三共の主張に反論したものである。
果たして、会社は「短期的利益を追求する株主のためにだけ」買われる側に回るべきだろうか。余りにも短期的株主の自己中心的な考え方である。
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諫早干拓工事差止め取消しは納得できるか:諫早湾干拓事業問題 |
2005年05月16日 |
5月16日、福岡高裁は、農林水産省が進める諫早湾干拓事業の工事差し止めを命じた佐賀地裁の仮処分決定を不服とした同省保全抗告申し立てで、工事差し止めを取り消し国の抗告を認める決定をしたと報じられた。
その中で、「干拓工事の差し止めを認めるには事柄の性質上、一般の場合よりも証明の程度は高くなる」とある。証明の程度が高くなるのは、主張Aと主張Bがあったときに、一般には明らかに主張Aが正しくメリットが大きいと考えられる場合に、Bを主張する人たちが主張Aは正しくないというときである。今回の場合にこれを当てはめると、福岡高裁は、主張Aが国の主張する干拓工事をすべきという主張であり、主張Bが漁民の方たちが主張する干拓工事が漁業に悪影響を与えるという主張であるといっていることになる。果たして、国の主張する、干拓工事は日本のためになって漁業に悪影響を与えないという主張の方が一般に正しそうに思えるだろうか。
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安全性向上計画の中身に期待:JR西日本脱線事故 |
2005年05月11日 |
5月7日、JR西日本は、5月末に国土交通省に提出する「安全性向上計画」について、(1)安全を優先する企業風土の構築(2)運転保安システムの整備(3)列車ダイヤの見直し(4)安全を担う人材育成、教育指導のあり方(5)情報伝達のあり方、についての内容を盛り込むことを発表した。JR西日本が今回の事故をどのようにとらえどう対処しようとしているのかが月末にも明らかになる。末端の締め付けではなく、本質的な安全対策が打ち出されることを心から期待したい。
それにしても、今回の事故を通じて、「日常生活に不満を持っていてそのはけ口として、言い訳のできない弱い存在のJR西日本の末端の従業員の人たちをここぞとばかり非難しているとしか思えないような人たち」が多いのを実感し悲しくなった。自分より弱い人に強圧的に出るのではなく、自分より権力を持ち強い立場の人に対して強く正論を吐かなければ、世の中は本質的によくならないと思う。

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送別会やゴルフ問題が事故の本質か:JR西日本脱線事故 |
2005年05月06日 |
最近、連日、送別会の開催、海外旅行、ゴルフなどが問題であるというような報道ばかりがなされ、、事故の本質からどんどん離れまったく食傷気味である。JR西日本は、近畿地方から中国地方まで広範囲にカバーし、社員が3万人以上もいる巨大企業である。その大勢の社員がみんな事故現場に駆けつけろというのか、自宅で謹慎していろというのか。この種の議論は、今回の事故の本質を曇らせる。マスコミはこの種の問題を過度に取り上げるのは止めないといけないし、JR西日本の経営陣に対して、この種のすべての問題に対して遺憾であると言わせることが最重要なのか。それよりも、ATS-Pが未設置で自動減速しない同様のカーブがどこで、いつそれらを改善するかを一日も早く明確に公表する方に焦点を向けるべきである。
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ATSに関する国土交通省の判断:JR西日本脱線事故 |
2005年05月04日 |
新型のATS-Pの設置が済むまで事故を起こした箇所の運転を見合わせるように、国土交通省がJR西日本に指示したと伝えられた。非常に正しい判断だと思う。それに比べ、過密ダイヤも見直さずに、運転士の注意に皺寄せしただけで、旧型のATSでの「気をつけた」運転での営業再開を発表したJR西日本の安全に対する考え方は、今後、抜本的な対策が出てこないような予感をさせた。
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2名の同乗運転士の処罰:JR西日本脱線事故 |
2005年05月04日 |
事故車両に運転士が2名乗っていたが救助作業をせずに出勤したとして、マスコミからその責任を追及され、結果としてその運転士2名とその管理者が処罰されたと報道された。果たして、これはその運転士と直接の管理者の罰を受けて済ます問題なのだろうか。
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大事故の「管理責任」と「経営責任」:JR西日本脱線事故 |
2005年05月03日 |
本日、事故現場にJR西日本の社長が献花に訪れた。息子を亡くした母親が号泣し父親や他の家族に抱きかかえながら献花と焼香を終えたすぐ後に、社長が献花し、お詫びの言葉を述べているところが大写しになっていた。目の前で息子を亡くした母親が号泣しているのを目の当たりにして、よく涙が出ないものだと不思議に思った。死んでしまった人たちは「人災」ではなく「事故」で死んでしまった、地震や雷での死亡事故のように可哀想だが仕方がないと考えているのではないか、と言われても仕方がない。しかし、今回の事故は、運転士というより、JR西日本の経営者による「人災」ではないか。
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「人間は神様ではない−2」:JR西日本脱線事故 |
2005年05月01日 |
4月25日のJR西日本福知山線の脱線事故では107名もの方々が亡くなられた。誠に悲惨な事故だ。亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたい。事故から1週間近くたって徐々に全貌が明らかになりつつある。またかという感が強い。3月15日の東武伊勢崎線踏切事故に関して書いた「人間は神様ではない」(3月17日のI Think)との類似点が多い。
高見運転士の顔写真を出したり昔の同級生や近所の人の話を聞いたり、下狛駅での過去の高見運転士のオーバーランの実績を報道して、運転士を犯人扱いするのはどうか。真の責任はJR西日本にある。「人間は神様ではない。」マスコミでは、過密ダイヤ改正や教育のあり方など、人間が気をつければ事故にならないような仕組みの強化についての議論がなされている。それは勿論必要なことではあるが、全く「事故」についての本質を理解していない議論である。
危険な化学プラントに勤務した人なら理解できるかも知れないが、「仮に人間がミスをしても事故にならないような仕組み」が必要なのだ。徹底的な再発防止策をJR西日本に期待したいし、国土交通省も徹底的に調査し納得のいく報告をしてほしい。これから出されるであろう、国土交通省のお墨付きのついた、JR西日本の対策が、『作業はミスをすることもある「人間」がする、ということを前提にした再発防止策』になっているかどうかに注目したい。
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