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M&A

会社は買われるべきなのか:三共-第一製薬合併問題

2005年05月30日

三共第一製薬の合併で、村上ファンドから合併反対の意見表明があり、その理由として、『三共は「買う側」ではなく、武田やアステラスに「買われる側」に立ち、より大きな企業再編に参加する方が望ましい』とのことであった。
これは、これまで村上氏が幾度となく主張してきた点で、最近のマスコミにも、三共は武田やアステラスに買収されるべきじゃないかと村上氏と同じ意見が紹介された。この買われる側に回るべきという村上氏の意見は、今回の合併が「三共が主導権をとる、すなわちM&A的買う側に立ったために約1割のプレミアムを第一製薬に支払う」という三共の主張に反論したものである。
果たして、会社は「短期的利益を追求する株主のためにだけ」買われる側に回るべきだろうか。余りにも短期的株主の自己中心的な考え方である。

確かに、上場企業が買収されるときには、時価に最低20%程度のプレミアムがつく。そういう観点からすると、どの会社も買収されれば、株主は経営権のプレミアム分だけキャピタルゲインを得ることができる。すなわち、会社は買うよりも買われる方が短期的株主にとっていいことになる。
では、経営陣は買われる側に立てるように経営すべきなのか。業界3位以下の会社は常に買ってくれる相手を探さないといけないのか。
会社が買収されるということは、経営権を移譲するのみならず、一般に、従業員取引先、その他利害関係者もその主導権を相手に譲るということを意味することが多い。経営者はそのように利害関係者の境遇を犠牲にしてまで短期的な株主のみのために買ってくれる相手を探さないといけないのか。
経営者は、自らの企業価値を主導的に高めるべく経営するのがその責務だと考える。村上氏は、投資ファンドであり、投資家の利益のために一般的には納得できない意見を言ってもある程度は許容されようが、マスコミがそれを正当化するような記事を掲載することについては甚だ疑問である。
【なお上記意見は、私の個人的な純粋な意見であり、関連する企業等からの依頼に基づくものではありませんし、GCAの会社としての意見でもありません。念のため申し添えておきます。】



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